5年生から通った補習校では、バイリンガルである自分について考えさせられることが多かった。この補習校は全日制の日本人学校の校舎を借りて授業をしていて、自分達は何かにつけて日本人学校に邪魔者扱いされているように感じた。たとえば、補習校の生徒はごみ箱を使ってはいけないなどの決まりがあって、「私たちが許してやってるから、お前らは教室を使えるんだぞ」と言われているような気がした。また、日本人学校の運動会に補習校の生徒達も1つのチームとして参加していたんだけど、ある年から日本人学校の各チームに振り分けられるようになった。それは、補習校に通う自分達から何かが奪われてしまったような出来事だった。親も補習校のために戦っていた。先生が集められないという理由で補習校が潰されそうになって、親が頑張っているのを見ると、バイリンガルをキープしていく大変さが伝わってきた。こうして、補習校をバイリンガルであることの誇りのように感じる気持ちが強くなっていった。


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