補習校の生徒達はたしかにみんなバイリンガルだった。でも、「日本かぶれ」か「ドイツかぶれ」の人が多かった。補習校ではドイツみたいに年齢は関係ないのに、日本かぶれの人たちは変に先輩後輩とかを気にして、悪い意味で日本くさい。せっかくヨーロッパにいるのに、ヨーロッパの良さを生かしていない。一方、ドイツかぶれの人たちは、日本はすごい保守的で文化的に遅れていると考えていて、価値観から何から完全にドイツ人だ。たしかに日本も悪い面はあるが、ドイツだって悪い面はあるんだから、バランスが取れていないと感じた。どちらかの国に完全に傾いちゃっている人たちとは、なんかぜんぜん気が合わなかった。


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